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皆さんこんにちは!
常設備、更新担当の中西です。
さて今回は
~確認事項~
ということで、給排水工事の施工前に必ず確認すべき10のポイントを、設計・現場・施主との連携の視点から詳しく解説します♪
目次
水まわりは建物の「命」。しかし、一見シンプルに見える給排水工事の中には、実は複雑な設計条件・法規制・現場対応の知識と技術が詰まっています。
そして、施工の良し悪しを分ける最大のポイントが「事前確認の徹底」です。
給排水工事とは、生活に必要な“水を通す道”をつくる仕事です。
主に以下のような内容が含まれます。
給水管・給湯管の配管・接続
排水管・通気管の配管と勾配設計
衛生器具(トイレ・洗面台・キッチンなど)の接続
水道メーターや浄化槽、公共桝への接続
しかし、この工事は「見えなくなる工事」であるがゆえ、施工前の確認不足=大きなトラブルのもとになることも。
既設の給水管・排水管・ガス管・電気配管のルートを調査
詰まり・腐食・破損・不明配管の有無
境界線付近・他社インフラとの干渉チェック
📌 図面があっても、実際の配管ルートが違うことも多い。目視+探査機器による現場調査が基本です。
公共水道か井戸か?加圧ポンプが必要か?
水圧試験(特に高所階での使用圧確認)
元バルブの位置確認・止水方法の確保
💧 水圧不足はシャワー・洗面等のトラブルに直結。事前確認必須です。
排水管の通り道と勾配(1/100〜1/50)の確保
公共下水桝の位置と高さ/敷地内桝の改修の必要性
浄化槽の有無・合併か単独か・放流先の確認
🔍 勾配不良は逆流・臭気・排水不良の三重苦に。測量機器での高低差確認が重要です。
地中障害(岩盤・ガラ・既設配管・擁壁など)
掘削深さと安全対策(山留め・埋戻し材の選定)
重機進入の可否・仮設道路の有無
🛠️ 掘削に想定外のコストと時間がかかることも。事前の情報共有と工程調整が不可欠です。
給湯・排水・ガス・空調・電気・床暖などとの干渉リスクの把握
同一スリーブの使用ルール、支持金物の位置確認
特に床下・壁内の取り合い確認が重要
📐 設備BIMや3D図面がある場合は、干渉チェックを事前に済ませておくとベスト。
トイレ・洗面・浴槽・洗濯パンなどの機種別の接続条件
メーカー図面での給排水芯・接続口の確認
設置高さ(例:手洗い器の高さ850mmなど)とバリアフリー配慮
📏 型番ミスや高さズレはやり直し・クレームの元になります。
エコキュート/ガス給湯器の号数・設置スペース・排気条件
循環配管・リモコン線の配線ルート
ポンプの水量・揚程設計/凍結防止ヒーターの有無
💡 設置環境が合っていないとメーカー保証対象外になるケースもあるので要注意。
他業者(大工・クロス・左官・塗装など)との作業バッティング防止
コンクリート打設/内装完了日との兼ね合い
夜間・休日作業の可否/施主・近隣への配慮
📆 工程のズレ=配管の露出や断水期間の延長などにつながるため、連携と柔軟性がカギです。
止水日時の調整と仮設水道の準備(特に改修工事)
試運転時の施主立会/漏水チェックの方法
万が一の水漏れ保険・工事保険の確認
🔧 水を扱う工事は、万が一に備えたリスクマネジメントもプロの技術の一部です。
現場での「想定外」(寸法変更・機器変更・納期遅延など)への対応力
記録(写真・報告書・LINE連絡など)の残し方
変更契約・差額精算の流れを施主と事前に合意しておく
📝 「言った言わない」にならないよう、報連相と記録の文化を徹底することが肝心です。
給排水工事は、一見すると「水を通すだけ」のように見えるかもしれません。
しかし実際は、建物のライフラインを設計・施工・維持するための繊細で高度な仕事です。
そしてその成否は、施工前の“事前確認”がすべてを決めると言っても過言ではありません。
地盤・配管ルート・勾配の確認
他設備との取り合い
施主・現場・設計とのすり合わせ
こうした「準備」の積み重ねが、
トラブルのない現場、信頼される業者、長持ちする設備をつくるのです。
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